エアコンセンターACの業務用エアコンコラム
室外機の風向調整板って必要?【業務用エアコン オプション解説】
「業務用エアコンの見積を取ったら、オプションで風向調整板がついていた」「安くはないし、これって本当に必要なの?」
見積書の内容を確認して、少しでも費用を抑えたいというお気持ちはみなさま共通かと思います。
今回は業務用エアコンのオプション品、風向調整板の必要性についてのコラムです。
1.風向調整板(風向ガイド)とは
室外機に取り付けるオプション部材で、室外機から出る風の向きを変える役割があります。
風向ガイドと呼ばれることもあります。
2.なぜ風向調整板(風向ガイド)が必要なのか
室外機が吹き出す風が壁などの障害物に当たって跳ね返り、そのまま吸い込むことを防ぐ為です。
室外機の前面にあるファンから吹き出した風を、背面や側面にある吸込口からそのまま吸い込んだ場合、室内と室外の熱の交換がうまく行われずエアコンが正常に機能しにくくなります。吹き出す風の方向を変えて、空気の循環を促すことが風向調整板の役目です。
※冷房運転時
3.どういう場所で風向調整板(風向ガイド)が必要なのか
風向調整板が必要になるのは、下記のようなケースです。
- 密接した建物との間など狭小な空間に室外機を設置する場合
- 他の室外機に吹き出した風が直接当たる場合
- 吹き出し先に向かいの建物の窓やドアがある場合
- 人通りの多い場所に面して設置する場合
- 植物への影響を避けるために風向を変えたい場合 等
風向調整板はオプション品です。お見積りに入っていた場合は、なにかしら設置環境に基づく理由があるかと思いますので、見積業者に確認しましょう。また、十分なスペースがあったとしても、人通りが多かったり植物が近くにある場合などは、熱風や冷風が直接当たらないように風向調整板を検討することをおすすめします。
風向ガイド自体も10センチ程度の幅があるため、室外機の幅と合わせたときに取付できるスペースがあるかどうかを考慮する必要があります。室外機の設置スペースに余裕が無い場所では、風向ガイドを設置すると取付けできないことがあります。その場合は、近隣建物の影響を受けない高位置の壁面や屋上などへの設置を検討しましょう。
4.風向調整板(風向ガイド)にデメリットはあるのか
大きなデメリットはありませんが、強いて言うのであれば下記の2点です。
・室外機の設置スペースが大きくなる
風向ガイド自体も10センチ程度の奥行きがあるため、室外機と合わせたときに取付できるスペースがあるかどうかを考慮する必要があります。室外機の設置スペースに余裕が無い場所では、風向ガイドを設置すると取付けできないことがあります。
その場合は、近隣建物の影響を受けない高位置の壁面や屋上などへの設置を検討をしましょう。
・異物が入り故障の原因になることがある
風向ガイドを上向きに設置した場合、落葉や雪が風向ガイドの間に入って吹き出し口をふさいでしまい、故障の原因となる場合があります。木々の多い場所では、風向ガイドを上向きではなく横向き・下向きに付けられないか検討しましょう。
設置できる向きは商品によって異なるため、購入前に確認する必要があります。また、積雪の多い地域では防雪フードも合わせてご検討ください。
5.風向調整板(風向ガイド)の設置にはどのくらいの費用がかかるのか
メーカーにもよりますが、費用は1万円~2万円程度となります。
ファンの数や室外機の数、施工難易度によって左右されますので、詳しくはお問合せください。
6.まとめ
今回は、風向調整板(風向ガイド)についてのコラムでした。
風向ガイドはあくまでオプション品ですが、設置場所に十分なスペースが取れない場合は必要になる部材です。
お見積りのご不明点などがございましたら、なんなりとご質問頂けますと幸いです。見積の内容について確認したい、室外機の設置スペースが十分にとれないなど、業務用エアコンについてお悩みの方はお気軽にエアコンセンターACへ お問合せください。
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カテゴリー:業務用エアコンについて