業務用エアコンの工事について、具体的にどのような費用がかかるのか、あらかじめ把握しておきたいもの。この記事では、工事にかかる費用の内訳を解説します。
空調設備にかかる工事費用の幅について
工事費はどうやって設定されているのか。
業務用エアコンを稼働させるためには、設置工事が必要です。業務用エアコンは半完成品として工場から出荷され、配管等の必要な部材を用い洗練された技術者が工事を行い、完成形となります。工事にはエアコン本体に含まれない工事材料が必要となりますが、材料費x数量に対し、それを完成させるための人工(にんく)費を歩掛で積算します。
工事材料は単品では使い物にならないモノ、材料に技術をプラスして完成させてはじめて目的を果たすモノです。材料が多ければ多いほど、完成させるための労務(人工)が必要となるため、材料の大小に応じて工事費用も変動します。これはエアコンに限ったことではなく、技術を伴う建築物・設備は規模により工事費用が変動します。テレビや炊飯器のように、100Vコンセントプラグを差せば使用可能な設備もあります。
しかし住宅、電気、給排水設備をはじめ、エアコンのような据付設備は工事(労務費)が大きく、場合によっては本体の費用を超える工事費が計上されるケースもございます。
業務用エアコン工事の費用内訳とは?大きく分けて3つあります
業務用エアコンの工事費といっても、なかなか分かりづらいと思われている方も多いと思います。では業務用エアコンの工事費はどのような費用で構成されているのでしょうか。工事費とは、業務用エアコンを設置するために掛かる費用のことで、業務用エアコン本体以外の部分を指します。なお費用については、大きく分けて以下3つの要素があります。
①材料費:配管、電線、固定する器具など
1つ目の「材料費」とは、室内機と室外機を接続する冷媒配管、室内の空気に含まれる水分を屋外へ排出するためのドレン配管、室外機から室内機へ電源を供給するための連絡配線、リモコンを操作するための操作線、室外機の基礎となるブロック、その他配管を固定したり支持するための金物などになります。また材料費には養生ビニールやテーピング、保温材などの消耗品も含まれます。
②技術つまり労務費:専門スタッフの労務費
2つ目の「労務費」とは、この工事のために必要な人件費。1台の業務用エアコンの入れ替えでも、2人の人工でたっぷり1日掛かります。よって、この工事は2人工が必要という計算になります。
③諸経費:交通費や通信費など
3つ目の「諸経費」とは、現場へ行くための交通費やパーキング代(駐車場代)、通信費や消耗品などの実費を計上します。
工事にかかる費用を最低限に抑え、無駄な経費をカットして、良品質の空調設備を提供するためには様々な努力が必要です。当社では、”一律基本料金”のような価格設定は行っておりません。業務用エアコンの取付現場は、100件あれば100通りの見積もりが発生します。 類似した現場は多数ありますが同一の工事は存在せず、現場によって必要な材料の種類、量、作業員の数、資格や免許、交通費や諸経費などそれぞれで異なります。
まずは純粋に必要な材料を計上、その工事を完成させるために必要な人工を算出、実費の経費を計上して工事費の完成です。
エアコンセンターACでは、1件1件工事の内容を細かく精査し、余分な材料や人工、余裕を持った経費や含み益を除外した、直接工事費のみを見積もりに反映させます。 見積もり書にはお客様がご理解しやすい補足を記述し、鮮明でクリアな工事費を提示し、最終的にお客様がご納得されたうえでご注文を賜る流れを踏みます。
同じエアコンでも工事費が違うのはなぜ?

全く同じエアコン本体でも、工事費が異なる場合があります。例えば、5馬力の天井カセット形エアコンを1台設置する。Aさんは15万円の工事費がかかり、Bさんは8万円の工事費であった。
同じ製品でなぜ違うのか。Aさんは配管を30m新設しました。Bさんは配管は既存設備を流用できたため、材料費がほとんどかからず、人件費と消耗品、現場経費のみ、約半額近くまで工事費を抑えることができました。
再利用に関しては、配管以外にもブレーカーや電気配線などの電源系統、金具類、室外機用基礎、化粧カバー、ダクト形であれば送風口や送風ダクトなど、状態が良く仕様条件を満たせば、充分に再利用できる部材も沢山あります。
エアコンセンターACではお客様が既にご使用されている設備で状態の良いもの、そのまま安心して使用し続けることに問題がないことを技術的に判断し、可能な限りお客様の工事費負担を低減します。
「工事費が高いな・・・」「この工事費は妥当なのか分からない・・・」とお悩みの方は、是非エアコンセンターACへ ご相談ください。