エアコンセンターACの業務用エアコンコラム
業務用エアコン室外機の災害対策を空調のプロが解説
大雨による冠水や地震など、地球に住む私たちの生活は、常に自然災害と隣り合わせです。近年も、観測史上初や記録的などといった災害のニュースを目にすることがありますが、あらかじめ対策しておくことで、被害を最小限に抑えることが可能になります。具体的にどういった対策ができるのか、見ていきましょう。
1.身の回りの自然災害
大雨による冠水や地震など、地球に住む私たちの生活は、常に自然災害と隣り合わせです。近年も、観測史上初や記録的などといった災害のニュースを目にすることがありますが、あらかじめ対策しておくことで、被害を最小限に抑えることが可能になります。具体的にどういった対策ができるのか、見ていきましょう。
2.地震・台風への備え
地震による揺れや台風による強風によって、室外機は倒れたり飛来物が当たるなど直接的なダメージを受けます。ここでは、地震や台風への具体的な対策を4つご紹介します。
2-1.基礎への固定
スライドブロックと呼ばれるコンクリートの基礎ブロックに、室外機をアンカーボルトで固定します。これにより、揺れや強風による転倒を防ぐことができます。スライドブロックに置かれただけの状態や、ボルトが腐食したり緩んでいる場合には、転倒するリスクもあるため、定期的な点検がかかせません。
2-2.転倒防止金具での固定
L字型のアングルや専用の固定金具を用いて、室外機本体や架台を、建物の壁などに固定します。特に、重心が高くなる二段置き架台などで、壁際に設置されている室外機に対して非常に有効な対策になります。
2-3.防振装置の設置
防振装置といった、ゴムやスプリングによって本体の振動が建物に伝わるのを軽減する装置を設置する方法です。また、防振装置には減震機構も兼ね備え、地震の揺れが室外機本体に伝わるのを軽減できる商品もあります。
2-4.防護ネットの設置
室外機の吹出口や吸込口にネットを設置する方法です。飛来物などが「フィン」と呼ばれるアルミ製の薄い板が並んだ部分などに当たらないようにします。メーカーが別売品として販売していることがあります。
3.洪水・浸水への備え
業務用エアコンの室外機は、雨風に耐えられる設計にはなっていますが、冠水などの浸水には対応できません。ここでは、室外機の浸水対策を2つご紹介します。
3-1.高置台への設置
高置台など、高さのある架台に設置する方法です。室外機を地面から離すことで、河川の氾濫や大雨での洪水が発生した際、室外機が浸水することを防ぎます。架台への設置は、豪雪地で室外機が雪に埋もれてしまうことを防ぐ目的もあります。
3-2.設置位置の変更
室外機を壁面の高い位置に設置する方法です。地面から離すことは高置台と同じですが、架台や基礎ブロックなどがないため、基礎が流されたり、流れてきたものが架台へ衝突することもありません。
4.災害が起きてしまったら
万が一、災害が起きてしまい、室外機が転倒・浸水した場合には次の対応が望まれます。
- 電源を切り、室外機のブレーカーを落とす。
→電気回路が水没し、漏電・発火、感電の恐れがあります。 - 自分で直そうとして、触らない。
→慌てて触ってしまうとケガや、さらなる故障の原因になる可能性があります。 - 販売店や専門業者へ連絡する。
→専門業者へ依頼することで、怪我を予防し、状況ごとの最善の対応ができます。
もしも、災害が起きてしまった場合の対処法については、次のコラムで紹介していますので、ご覧ください。安全第一で行動することを心がけましょう。
災害時(大雨、台風、地震等)、エアコンの対処法について
5.まとめ
自然災害は事前の対策で被害を最小限にすることができます。エアコンセンターACでは、室外機の災害対策を含めた業務用エアコンの入れ替え・新設も対応いたします。業務用エアコンの設置をご検討の際は、ぜひお気軽にエアコンセンターACへ お問合せください。
カテゴリー:エアコン商品紹介
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