エアコンセンターACの業務用エアコンコラム
業務用エアコンが故障?トラブル原因や対応について解説
業務用エアコンが突然故障した場合、どのように対応すべきでしょうか。 このコラムでは、故障のサインを見極め、その主要な原因と対処法、さらには修理と買い替えの判断基準まで解説します。
1.業務用エアコンの故障サイン
今まで動いていたエアコンが急に使えなくなった!そんな経験はございませんか?業務用エアコンの故障には、多くの場合予兆が現れます。代表的な症状と、その原因と対応方法を紹介します。
1-1. 冷えない・暖まらない
業務用エアコンのトラブルの中で最も多い症状です。様々な原因が考えられるため、一つづつチェックしていくとよいでしょう。
・フィルターの目詰まり
→フィルターが詰まると、室内機の吸込口から空気を吸込みづらくなり、室内の熱を効率よく送りだせず、冷房能力が低下することになります。室内機のフィルターを清掃することで改善する場合があります。
・室外機の熱交換妨害
→室外機周辺に障害物がある場合、室外機が吐出した熱い空気を、再度吸い込んでしまいショートサーキットを起こします。これにより効率が落ち、冷房が効きづらくなります。室外機周辺には物を置かないようにし、狭い場合には風向調整板などで排気方向を制御すると改善する場合があります。
・冷媒ガス漏れ
→冷媒ガスが漏れていると熱交換が行われず、エアコンが効かなくなります。ガス漏れの箇所を特定し、配管等の修理後に冷媒ガスを再充填することで改善する場合があります。
・コンプレッサーの故障
→エアコンの心臓部とも言える部品で、これが故障すると冷媒ガスが循環せず、熱交換ができなくなります。販売店や専門業者に対応してもらう必要があります。
1-2. 水漏れ
室内機から水滴が垂れてくるケースです。
・原因
室内機からの水漏れは、冷房運転時に発生する結露水(ドレン水)の排水トラブルが原因です。埃、カビ、ヘドロなどがドレン配管を詰まらせ、水が室内機から溢れ出します。さらに、ドレンポンプが故障した場合も同様に排水ができなくなるケースがあります。まれに、結露水を受けるドレンパン自体が経年劣化で破損しているケースもあります。近年では、天井に埋め込むタイプのエアコンで、周囲の温度差から、本体や配管が結露し、水が垂れてしまうトラブルも増えています。
・対応方法
ドレン配管の詰まりは、専用のポンプや高圧洗浄機でなければ解消できないことが多いため、ご自身で配管を触ることは避け、専門業者に点検と清掃を依頼することをお勧めします。また、本体面や配管の結露により水が垂れる場合には、高湿度対応キットや断熱パイプカバーの取り付けで改善する場合があります。
1-3. 異音
普段は聞こえない音が室内機や室外機から発生するケースです。音の種類によって、緊急度が異なります。ここでは、音ごとに原因や対応方法をご紹介します。
◆室内機側から聞こえる異音
・「キュルキュル」
ファンなどの部品がこすれて音が出ている可能性があります。部品の摩耗や潤滑剤が不足している場合、キュルキュルと高い音が鳴ります。販売店や専門業者に点検を依頼しましょう。
・「カラカラ」「カタカタ」
室内機の部品が、何かにぶつかっている可能性があります。例として、フラップが正しい位置に取り付けられておらず、エアコンカバーにあたるなどするか、大きいゴミなどがファンにぶつかり続けている可能性があります。簡単な清掃でも解決しない場合には、専門業者に点検を依頼しましょう。
・「サーサー」「ザーザー」
フィルターが目詰まりを起こし、送風音が大きくなっている可能性があります。フィルター清掃しても解決しない場合は、販売店や専門業者に点検を依頼しましょう。
・「ポコポコ」「ポンポン」
ドレンホースから外気が入った際に、ポコポコと音が発生します。室内外の気圧差が原因のため、気密性の高い住居や高層マンションでよく起こります。換気扇を止めたり、窓を開けることで解消する場合があります。
◆室外機側から聞こえる異音
・「ブーン」
コンプレッサーやファンモーターの音です。暖房時には、室外機に大きな負荷がかかるため、稼働音も大きくなります。普段より明らかに大きい、急に大きくなった場合は故障の可能性があるため、専門業者に連絡することをお勧めします。
・「カタカタ」「ガタガタ」
室外機を固定する金具が緩んでいたり、室内機に何かがぶつかる、室外機内部に異物が入り込んだ際に鳴ります。手で押さえて収まる場合は、防振ゴムを敷いたり挟んだりして治る場合があります。また、エアコンの運転を止めて、吸込口や吹出口に異物がないかも確認しましょう。奥まで入り込んでいる場合は、むやみに触らず販売店や専門業者に点検依頼しましょう。
・「カリカリ」「キュルキュル」
コンプレッサーが不調の場合、金属がこすれる音が鳴る場合があります。この状態で運転を続けると、故障する可能性があるため、早めに販売店や専門業者に点検を依頼しましょう。
1-4. 異臭
エアコンから不快な臭いが漂ってくるケースです。臭いの種類が原因特定の鍵となります。
・原因
「カビ臭い」「酸っぱい臭い」の場合は、内部の熱交換器やドレンパンに結露水と埃を養分としてカビや雑菌が繁殖している状態です。「焦げ臭い」場合は、内部の電気系統のショート、ファンモーターの異常発熱、配線の焼損などが考えられ、火災に直結する恐れがある重大な故障のサインです。
・対応
焦げ臭い場合は、火災の危険があるため、直ちに運転を停止し、エアコン専用のブレーカーを落とすなど、安全対策を施してください。販売店や専門業者に連絡し、点検を依頼する必要があります。また、カビ臭い場合には、業者による内部の分解洗浄(オーバーホール)を検討してください。
2.故障かな?と思ったら
動かなくなったり、故障かなと思った際には、まずはエラーコードなどを確認しましょう。
2-1. エラーコードを確認する
業務用エアコンの多くは、異常を検知するとリモコンにエラーコードを表示します。取扱説明書を見たり、メーカー名とエラーコードなどで検索を行うと、対応方法を確認できます。国内主要6社のエラーコードについては、こちらをご確認ください。
2-2. リモコンに何も表示されない場合
リモコンに何も表示されない場合、まずは電源やリモコンを確認します。ワイヤレスリモコンの電池や、エアコンのブレーカーが落ちていないか見てみましょう。それでも何も表示されない場合は、販売店や専門業者に点検を依頼しましょう。
3.修理か、買い替えか
修理して使い続けるのがよいか、買い替えるのがよいか迷われる場合には、次を参考に検討してみてください。
3-1. 耐久年数
業務用エアコンの一般的な耐久年数は10~15年といわれています。また、業務用エアコンの部品は、製造終了後約10年間はメーカーが保有しますが、それ以降は部品が少なくなり、修理できない可能性も出てきます。10年を越えたエアコンは、買い替えも検討してみましょう。
3-2. 最新機種への更新
業務用エアコンの最新機種では、高い省エネ性能や進化した機能により、トータルコストがお得になるケースがあります。10年前の標準機種と現行の省エネモデルを比べた場合、最新機種の方が年間の電気代は約16,300円もお安くなります。修理して使い続ける場合と、入れ替えた場合とを比較するのもよいでしょう。さらに、配管と電気配線を流用できる場合、施工時間や人件費も抑えられるため、費用を抑えた入れ替えが可能になります。ただし、入替前と冷暖房能力が同じで、現場調査時に流用が可能と判断された場合に限ります。
修理費・入替コスト・最新機種との電気代の差などトータルで考え、検討してみましょう。
※DAIKIN ラウンドフロー FIVE STAR ZEAS 5馬力
4.まとめ
業務用エアコンを永くお使いいただくためには、最適な機種の選定・定期的なメンテナンス・故障の予兆把握が大切です。もし、故障かな?と思われた際には、エラーコードや原因を分析し、難しい場合には専門業者に点検や修理を依頼を行いましょう。
エアコンセンターACでは、業務用エアコンのお取替えのご相談を承っております。修理と交換を迷われる場合や、入れ替えたいけど何をすればいいか分からない場合など、全国施工数6万件を超える技術力で、お客様に最適な空調設計から、安心のアフターサービスまでご提供いたします。
業務用エアコンの入れ替えは、エアコンセンターACに
お問合せください。
カテゴリー:業務用エアコンについて






















