エアコンセンターACの業務用エアコンコラム
業務用エアコン 工事費を比較するポイントは?選び方や注意点について
いざ業務用エアコンを導入しよう(入替しよう)となったとき、工事はどのような内容でいくらぐらいかかるのか、はっきりしないことが多いのではないでしょうか。見積もりの出し方も様々なので、どうやって比較すればよいか分からない。ここでは業務用エアコンの工事費について比較するポイントを見ていきます。
1.業務用エアコンの見積もりとは?
業務用エアコンは値引して販売されている
業務用エアコン本体は、3馬力でも110万円とかなり高額です。これはいわゆるメーカー希望小売価格(上限価格)といわれるもの。これに工事費が加わりますので、15坪の事務所にエアコンを導入するのに130万円程度かかる、という計算になります。
しかし前述の価格(以下定価という)で購入する人はいないでしょう。数十年前は工事費込みで定価の額面で請け負うなど、工事はサービス(実際は本体価格に工事費が包含されている)として設備提供する会社もありました。
しかし価格競争が激化し、エアコン本体価格は80%OFFなど、定価からかなりの値引き率で購入できる時代になりました。110万円のエアコンが、たったの22万円で購入できるのです。
業務用エアコンの見積もりとは
業務用エアコンを導入するときは、必ず「見積もり」をします。見積書には、エアコン本体価格と、それを設置するための工事費が計上されています。
一般的には
①本体製品名、型式、数量、価格
②工事項目、材料名、数量、価格
③諸経費、価格
などで構成されています。
どの見積書も類似した表現、工事名が並びますが、価格表示の仕方は様々です。
2.業務用エアコンの見積書の比較
見積書は総額で比較する
見積書を2社から入手しました。A社とB社です。
A社:本体80万円+工事費5万円=合計85万円
B社:本体20万円+工事費8万円=合計28万円
工事費に着目すると、A社は5万円、B社は8万円です。B社の方が高いように見えますね。
この場合、A社が工事費5万円だからB社も工事費5万円であるべきだという比較をしてしまう方も多いでしょう。
見積もりの価格設定は業者によってさまざまです。本体が安価に設定されていても工事費が高くなっている場合や、合計金額を高く設定し最後に大幅値引きをしている見積など、見せ方を自由に変えることが可能です。
このA社・B社を比較した場合、総合計金額はB社の方が安いため、B社に発注すると思います。
B社は本体、工事費共に含みを持たない価格設定をしているため、値引き対応なども無く、発注者にとっても納得しやすい見積の仕方です。
B社から本体のみを購入し、A社に工事だけを発注できるか尋ねたところ、A社は辞退しました。
工事費5万円では採算が取れないためです。
本体はホームページ上で価格が公開されているため、見積書上でも安く設定されているケースが多く、A社のように本体を高額設定する見積書は、最近見なくなりました。
エアコン工事は本体はもとより、工事費も部分的に独立した製品ではなく、全てが揃って初めて機能する設備であるため、見積書は本体と工事費の合計で比較する必要があり、個別の項目毎の比較は出来ないのです。
3.見積書に漏れがないか確認してください
見積書に漏れがないか確認すること【その1:フロンガス処理】
見積書を見比べる場合は、
①本体の型式が同一か
②工事の仕様は同一か
③既存エアコン撤去がある場合は、撤去およびフロンガスに関わる法的処理の記載の有無
を確認し、総合計で比較してください。
①と②が合致しても、既存エアコンの撤去に関する項目が漏れていて危うくお客様が排出者責任を負ってしまうケースがあります。
C社は30万円、D社は31万円の総額で見積が出ました。エアコンの型式と工事仕様は同一ですが、D社には撤去費用が別で計上されていました。C社に確認したところ、更新工事なので撤去費用は含まれているとの説明を受けました。ここまでだとC社に発注する判断が正しいでしょう。
しかし、気を付けないといけない点が、「フロンガスの処理に関する記述」です。フロンガスはオゾン層を破壊するガスで適切に処理しなくては、排出者であるお客様が罰せられる法令が適用されます(フロン排出抑制法)。つまりエアコンの所有者であるお客様が正しく判断し、「フロンガスを適正に処理する業者」に依頼する責任があるのです。
交換工事はフロンガス処理の証明書発行が必要
フロンガスは処理時に「回収証明書」を発行しお客様が3年間保管する必要があります。見積書にフロンガスの処理費用は含まれていても、証明書の発行は別料金であるケースがありますので、見積書に記載がない場合は、「フロンガスの処理費用が含まれているか」「処理時に発行すべき証明書がもらえるのか」を必ず確認するようお願いします。
お客様が安心して工事を依頼するために、この点は注意して見積書を精査してください。前述のC社、D社の比較では、結局C社にフロンガス証明書発行費用が別途15,000円掛かることが判明したため、総額はD社が安い結果となり、法令順守、明瞭見積、安価の3拍子でD社に発注しました。
見積書に漏れがないか確認すること【その2:電気工事】
業務用エアコンには電気工事が必要です。単純にエアコンを設置しただけでは機能しないため、建物内に供給されている電源系統を室外機まで配線する必要があります。
お客様へご説明する機会が多い内容として、「エアコン工事」と「電気工事」は別物であるという点です。エアコン工事が出来る職人が、必ずしも電気工事までできるかというと、そうでもありません。電気工事は、第二種電気工事士以上の免許が必要であり、配線設計や技術、施工管理などエアコン工事とは異なったスキルが求められます。
エアコンを新設する場合、別途電気工事を計上します。
見積書は以下のような表記になります。
①本体製品名、型式、数量、価格
②エアコン設置工事項目、材料名、数量、価格
③電気工事項目、材料名、数量、価格
エアコンを新設する現場で見積書上に③の表記が無い場合は、電気工事が含まれていない可能性がありますので、注意が必要です。
エアコン業者:電気工事はお客様手配のつもりであった
発注者:当然エアコンが動かすまでの工事(電気含む)と解釈していた
など認識の乖離が生じ、エアコンが使用できない、店舗オープンに間に合わない、予算外の費用が掛かった、などトラブルの原因にもなりかねません。見積書に含まれる工事の内容は、しっかり業者に確認し、納得した上で発注をお願いします。
発注者であるお客様が納得できる見積もり
当社は年間5,000件を超える現場の見積書を作成しています。そこで心掛けていることは、発注者であるお客様が安易に解釈できる、明瞭な見積書と価格表示を徹底していることです。エアコンセンターACの見積書は、本体をベストプライスで提示し、それに必要最小限の工事費をプラスして合計を出し、「値引き」という表現を用いません。
掛かるものを掛かる数量分だけ純粋に計上し、お客様が求める情報を正しくご提供することが最も簡潔明瞭で納得しやすいのです。わざわざ難しくすることでお客様を混乱させないよう、純粋な費用を真っすぐにお伝えしています。
見積もりを比較する際は、まず第一に同じスペック(本体の仕様や工事内容)であるかを確認、第二に総額で比較、が正しいやり方です。本体価格や工事費の見方、スペック(工事内容)の比較方法、ご予算にお困りの方は一度エアコンセンターACへご連絡ください。
ここまでは業者選びのため「見積もり価格の比較」をメインにご説明しましたが、価格以外にも重視すべきポイントがあります。許認可や資格の有無、施工実績、企業体質、会社の歴史、ISOの有無、法令順守、アフターサービスなど。これらを総合的に見て発注者が「間違いない」と判断した上で、発注をお願いします。
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