エアコンセンターACの業務用エアコンコラム
業務用エアコンの省エネレベルについて
どのタイプを選べばいいの?
業務用エアコンを選ぶ上で欠かせないのが馬力(能力)です。この部屋の広さに対してどの能力のエアコンがぴったりなのか、初めて設置される方はお悩みかと思います。
業務用エアコンは様々な環境で使用されていますが、その部屋の南や西に大きな窓があったり、天井がとても高かったり、パソコンが多数起動した状態であったり、人がひしめく場所であったりと、状況により能力の選択は変わってきます。
ただ単純に広さでは割り出せないのが、業務用エアコン選びの難しいところです。
2つの冷媒
業務用エアコンはメーカーにより異なりますが、先日お伝えしたフロンラベルでもお分かりのように2つの冷媒(エアコンの室外機と室内機を循環して熱を運ぶためのガス)がございます。
長年使われてきたR410Aと、昨年ダイキン・三菱電機・日立・パナソニックが次々に発表したR32です。
R32は地球温暖化係数(GWP)100年値で以前のR410に比べて約3分の1になった新しい冷媒です。
この冷媒はオゾン層破壊係数がゼロでもあり、地球温暖化防止に取り組む国の施策を受けて開発された画期的なものです。
省エネレベルも2種類
2016年1月現在で発売されている業務用エアコンは、冷房専用機・寒冷地用エアコンなどの特殊なエアコンを除いて大まかに2種の省エネレベルに分かれています。
当社エアコンセンターACが掲げているのが
- 省エネ型
- 標準型
たとえば天井吊形の4馬力1対1型(シングル型)が該当能力だった場合、省エネ型と標準型で価格が異なり、標準型の方が安価です。
長期スパンでランニングコストを比較すると省エネ型の方がお得ですが、標準型は初期投資が少ないのでお客様の状況に応じてお選びいただけたらと思います。
上記の新冷媒R32は省エネ型に多く使用されています。(一部商品を除く)
更に詳しく カタログに表示されるAPF値とは?
省エネルギーの基準として設定されているAPF値をご存知でしょうか。以前はCOP値を省エネ比較に使用していました。
◆いままでのCOPとは
COPとは定格冷房時・定格暖房時の消費電力量、消費ガス量1kWあたりの冷房能力・暖房能力を表す値です。
ただこの値は冷房時・暖房時各1ポイントだけで算出していたもので、限られた条件下で計算された省エネ指数でした。
◆APFとは
新基準APF2015は空調負荷や外気温度の発生時間など、より実態に合った指標となり、定格冷房・定格暖房だけでなく、低温暖房・中間冷房・中間暖房の5つの評価点で算出した
APF2006のポイントに加え、中間冷房中温・最小冷房中温、最小暖房標準を追加した8つの評価点により実使用に一層近い条件で算出されています。
この値が大きいほど、省エネ効率が高いということになります。
APF値はAPF(2006)から見直され2015年にAPF(2015)に変わりました。
各メーカーは、より省エネ効率の高いAPF2015年省エネ基準値をクリアした商品を次々に発表しました。上記でご紹介した省エネ型エアコン、標準型エアコンどちらもこの基準値をクリアしております。
▲APF値って何 (出典 三菱重工カタログより)
エアコンセンターACは業務用エアコンの専門店
業務用エアコンの新設・入替のご相談は、エアコンセンターACへお気軽に お問い合わせください。
カテゴリー:省エネ・節電
関連記事
2022年01月27日
業務用エアコンの寿命と減価償却について
一般的な耐用年数と減価償却を行うメリットとは