エアコンセンターACの業務用エアコンコラム
業務用エアコンから花粉が入ってくる?花粉症対策を空調のプロが解説
2月から3月にかけて、日本各地で本格化するスギ花粉シーズン。暖かくなるにつれて、飛散量が増してくるため、春になるのがつらいと感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。職場やご家庭で、くしゃみや鼻水で仕事や家事がはかどらないのは困りますよね。
そこで今回は、業務用エアコンと花粉症対策についてのコラムです。
1.業務用エアコンから花粉が入ってくることはあるの?
通常、エアコンを通して花粉が室内に入ってくる事はありません。エアコンは室内の空気を吸って温度調節をしたうえで室内に戻す、という仕組みになっています。そのため、エアコンが外気や室外の花粉を室内に取り込む事はありません。花粉シーズンも安心してエアコンをご利用いただくことができます。
一方で業務用エアコンは、部屋の空気を吸い込む際にすでに部屋の中に漂っている花粉を一緒に吸い込んでいます。吸い込まれた花粉は、エアコンのフィルターに溜まってしまうため、定期的なお手入れが必要になります。

2.エアコンに付いた花粉を取り除く方法
こまめなフィルター掃除
フィルターの掃除については、こちらの記事で詳細にご紹介しております。簡単なフィルター掃除はご自身で出来るため、花粉の季節はこまめなお手入れをおすすめいたします。フィルターが常に綺麗になっていると、空気の吸い込み・吹き出しがスムーズになり、効率的に快適な室内を作ることができます。
エアコンのクリーニング
フィルター以外の花粉の除去は、専門業者にクリーニングを依頼してください。内部清掃、分解清掃は専門業者の知識が必要です。花粉の細かい粒子はフィルタ―を通り抜けてしまうことがあるため、花粉シーズンのはじめや終わりには専門のクリーニングを利用しましょう。
3.花粉症対策ができる業務用エアコン
業務用エアコンのなかには、花粉を抑制する効果を持った機器が存在します。花粉でお困りの方が多いオフィスや、お客様の出入りのある店舗でエアコンを取り替える際には、ぜひご検討ください。
ダイキン「ストリーマ」シリーズ
業務用エアコンに取り付ける、ストリーマ内部クリーンユニット、ダクト接続式除菌ユニットといったオプション部材のシリーズです。プラズマ放電の一種である「ストリーマ放電」から発生する高速電子が、空気中の酸素や窒素と合体することで、強力な酸化分解力をもった活性種に変化し、花粉、カビやダニなどのアレル物質やホルムアルデヒドなどの有害化学物質を抑制します。天井埋込カセット形S-ラウンドフロータイプ、天井吊形、天井埋込ダクト形に組み込む一体型ユニットなので省スペース・省施工です。

パナソニック「ナノイーX」
4方向天井カセット形、2方向天井カセット形、天井吊形、壁掛形、床置形(スリム型)に標準搭載されています。水に包まれた微粒子イオンであるナノイーが、花粉などの有害物質に含まれる水素を抜き取り作用を抑制させます。冷暖房運転の必要の無い季節でも、送風運転をすればナノイーXを放出し、お部屋を快適・清潔に保つことが出来ます。一年中飛び交う花粉に対応できます。

東芝「プラズマ空清」シリーズ」
天井カセット形4方向吹出、天井吊形の2つタイプから選ぶことができます。部屋の空気をエアコンに吸い込み、「汚れ物質」を吸着させる集塵方式で空気を綺麗に保ちます。プラズマ放電で汚れ物質を帯電させ、空気中の汚れをエアコンに集めるイオナイザーと、静電気の力で汚れを吸着させる集塵エレメントの2つの効果で、花粉やカビをしっかりとキャッチします。

また、エアコンと合わせて空気清浄機を使う方法もおすすめです。その場合は、空気清浄機は24時間連続運転するのが理想です。在室中のみ空気清浄機を使う場合もありますが、人がいない部屋は空気の流れがないため室内に浮遊していた花粉が床に溜まってしまいます。花粉シーズンは夜間も空気清浄機を運転させることで、翌日さらに過ごしやすくなります。
4.まとめ
今回は、業務用エアコンと花粉症対策についてのコラムでした。
業務用エアコンについてお悩みの方はお気軽にエアコンセンターACへ お問合せください。
カテゴリー:業務用エアコンについて