エアコンセンターACの業務用エアコンコラム
業務用エアコンの重さってどれくらい?形や馬力ごとにご紹介
オフィスや店舗に不可欠な業務用エアコン。快適な空間を維持するために重要な役割を果たしますが、いざ導入となると「一体どれくらいの重さがあるんだろう?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、特に気になる室外機の重さを中心に、業務用エアコンの重さ、そしてなぜ「重さ」が重要なのかについて詳しく解説していきます。
1.業務用エアコンの室外機の重さ
業務用エアコンの室外機は機器の心臓部であり、能力(馬力)によってサイズや重さが大きく異なります。室外機には、エアコンの心臓部であるコンプレッサーが内蔵され、冷媒ガスを圧縮・循環させています。能力(馬力)が大きいほど強力なコンプレッサーが必要になり、それに伴いサイズも大きくなるため、高い能力(馬力)の室外機ほど重量が増します。
ここでは、一般的な室外機のタイプ別に重さの目安を見ていきましょう。
1-1.シングルファン
重量の目安: 一般的に30kg〜90kg程度
比較的小規模な店舗やオフィス、一般的に1.5馬力〜5馬力程度の能力を持つ室外機に多いのがシングルファンタイプです。ファンが1つであるため、比較的コンパクトで軽量な傾向があります。ただし、能力やメーカー、機種によって幅があります。小型のものでは50kgを切るものもありますが、能力が高いものは100kg近くになります。

1-2.ダブルファン
重量の目安: 一般的に90kg〜150kg程度
中規模〜大規模なオフィスや店舗、施設などでよく見られるのがダブルファンタイプです。ファンが2つ搭載されているため、シングルファンタイプよりも冷却・暖房能力が高く、それに伴い本体も大きく、重量も増す傾向にあります。ダブルファンタイプでは、100kgを超えるものは珍しくありません。人力での運搬、設置場所の耐荷重には特に注意が必要です。

1-3.その他のタイプ
重量の目安: 一般的に150kg以上
シングルファン・ダブルファン以外にも、ビル用マルチエアコンの室外機など、さらに大型で特殊な構造を持つものがあります。これらの室外機は高い能力を発揮しますが、機器は非常に重たくなります。これらの大型室外機は、設置場所だけでなく、搬入方法も慎重に検討する必要があります。200kg、300kgを超える室外機もあるため、ほとんどの場合で運搬には重機が必要です。

2.業務用エアコンの室内機の重さ
室外機ほどではありませんが、室内機の重さも設置や搬入の際に参考にしてください。ここでは、一般的な室内機のタイプ別に重さの目安を見ていきましょう。
2-1.天井カセット形
重量の目安: 一般的に20kg〜30kg程度
オフィスや店舗で人気のタイプです。天井に埋め込むため、本体の重さに建物の基礎部分が耐えられるか考慮する必要があります。パネルの有無やサイズによって若干の差があります。

2-2.天吊形
重量の目安: 一般的に20kg〜40kg程度
天井から吊り下げるタイプの室内機です。設置場所の強度を確認する必要があります。本体のサイズや形状によって重量が異なります。

2-3.床置形
重量の目安: 一般的に30kg〜130kg程度
床に直接置いて設置するタイプの室内機です。運搬時はもちろん、設置場所の床面の強度も考慮しましょう。大型になるほど重量が増します。

2-4.壁掛形
重量の目安: 一般的に10kg〜20kg程度
比較的小規模なオフィスや店舗、個室などで用いられることが多いタイプです。家庭用エアコンに近い形状ですが、業務用のためやや重くなる傾向があります。サイズや機能によって幅があります。

2-5.その他のタイプ
その他、ダクト形やビルトイン形、ビル用・設備用など、様々な室内機があります。機種や設置状況、追加部材の有無によって大きく異なるため、機種ごとにご確認ください。

3.なぜ業務用エアコンの重さが重要なのか
業務用エアコンの重さは、運搬や工事、使用時において重要な意味を持っています。
3-1.設置場所の耐荷重
特に室外機は重量があるため、設置場所の耐荷重が非常に重要になります。屋上やベランダ、壁面に設置する場合、建物の構造が室外機の重量に耐えられるか事前に確認する必要があります。耐荷重を超えた場所に設置すると、建物に負荷がかかり、最悪の場合、落下や破損といった事故につながる可能性があります。

3-2.搬入経路と必要な人員・機材
業務用エアコンは、家庭用エアコンに比べて大型で重いため、搬入経路の確保と適切な人員・機材の手配が不可欠です。階段や狭い通路を通る場合、無理な搬入は製品の破損につながります。施工業者が事前に搬入経路を確認し、クレーンなどの重機や十分な人員を手配する必要があります。

3-3.業者への情報共有
エアコンの手配や設置工事を依頼する際には、業者への正確な情報共有が重要です。特に、工事を依頼する場合は、設置場所の状況(構造や搬入経路など)や、希望するエアコンの機種(これにより重量が大きく異なります)を事前に伝えることで、スムーズで安全な工事につながります。また、機器の受け取りをお客様にて対応いただく場合は、見積もり段階で重量に関する情報を確認し、十分な人数で荷受けをする準備が必要です。

4.まとめ
業務用エアコンの重さは、特に室外機において大きく異なります。重量は、設置場所や搬入経路を考慮する上で重要な要素となります。設置場所の耐荷重を確認した上で、信頼できる専門業者に相談し、最適な業務用エアコンを選びましょう。
業務用エアコンの入れ替え検討の場合は、ぜひお気軽にエアコンセンターACへお問合せください。
カテゴリー:業務用エアコンについて