エアコンセンターACの業務用エアコンコラム
業務用エアコンに虫を侵入させない方法! 原因と予防策を解説
寒い冬、暑い夏に活躍する業務用エアコンですが、実は室内機や室外機、ドレンホースなどに虫が侵入してしまうことがあります。苦手な方にとっては使用するのも怖くなってしまう状況ですよね。
本記事では、業務用エアコン内に虫が侵入しないようにする為の予防策と、万が一虫が入ってしまった際の原因と対処法をお伝えします。
1.業務用エアコンへの虫の侵入経路
業務用エアコンに虫が侵入する主な経路は、以下の通りです。
1-1.ドレンホースから室内機内部へ
エアコン内部で発生した水を排出するドレンホースは、湿気が多く暗いため、ゴキブリやコバエなどの虫が好む環境です。室外機近くのドレンホースから侵入し、内部を通って室内機まで侵入することがあります。ひどい場合ですと、ドレンホース内にそのまま巣を作ってしまうこともあります。

1-2.壁の開口部から室内機内部へ
壁の開口部や、壁との隙間から虫が侵入する場合もあります。室内機と室外機を繋ぐ配管は、建物の壁を開口した穴を通っています。その際、建物の開口部分は、粘土のような「パテ」や専用の「ホールキャップ」などで隙間を埋めています。しかし、経年劣化や不具合などで隙間があいてしまい、そこから部屋や室内機に虫が入り込むことがあります。

1-3.室内機の吹出口等から室内機内部へ
もともと室内にいた虫が、室内機の吹出口、吸込口から侵入する場合もあります。この場合、侵入自体を防ぐことは難しいですが、フィルター掃除や送風運転による乾燥を定期的に行うことで、室内機内部を虫にとって住みにくい環境にすることはできます。

1-4.室外機の吹出口等から室外機内部へ
室外機は屋外に設置されているため、ハチやムカデなどの虫が侵入したり、巣を作る可能性があります。虫の侵入に気付かずに運転してしまうと、ファンが虫を巻き込むなどして故障の原因になってしまうことがあります。

2.虫の侵入から業務用エアコンを守る方法
業務用エアコンへの虫の侵入を防ぐためには、以下の対策が効果的です。
2-1.防虫キャップ
ドレンホースの排水口に防虫キャップを取り付けることで、虫の侵入を防ぎます。防虫キャップは、ドレンホースの侵入経路を小さくしたり、薬剤で虫を寄せ付けない効果があります。
なお、何年も使用したドレンホースにキャップをつける際は、一度ドレンホースの清掃を行ってから設置してください。

2-2.開口部のメンテナンス
開口部をチェックし、隙間が空いている場合はパテなどで埋めましょう。パテはホームセンターなどで手に入れることができるため、ご自身でも対応することができます。ご不安な場合は、設置時の業者などにご依頼ください。

2-3.ドレンホースとフィルターの清掃
ドレンホースやフィルターを掃除し、詰まりや異物を除去します。虫はじめじめとしたほこりっぽい空間を好むため、定期的に清掃を行うことで、虫にとって居心地の悪い場所を作ることができます。
3.もし虫に侵入されてしまった時の対処法
もし、業務用エアコンに虫が侵入してしまった場合は、次の手順で対処してください。
3-1.業務用エアコンの電源を切る
まずは、エアコンの電源を切ってください。運転したままにすると故障したりケガをする可能性があります。
3-2.機器を軽くたたき、虫をエアコンの外に追い出す
壊れない程度に機器を軽くたたき、内部に侵入した虫を外に追い出します。この時、機器の内部に直接殺虫剤をかけないでください。機器の故障や、殺虫剤による健康被害が起こる可能性があります。
3-3.追い出した虫に殺虫剤をかける
飛び出してきた虫に殺虫剤をかけて駆除してください。機器に直接噴射しないように注意してください。
3-4.くん煙剤を使う
虫がまだ内部に残っている場合、市販のくん煙剤などを使用して駆除してください。くん煙剤を使用した後は、虫の死骸が残ることもあるので機器内部を確認してください。
3-5.解決しない場合は専門業者に相談
虫が駆除できない場合や、内部の死骸や巣の取り出しが難しい場合などは、専門業者にご依頼ください。
また、アシナガバチなどの危険な虫が巣を作っている場合などは、ご自身で対応せず、駆除専門の業者にご依頼することをお勧めいたします。
4.まとめ
以上が、業務用エアコンと虫に関する予防策と、対処法です。業務用エアコンに虫が侵入すると、異臭や故障の原因になるだけでなく、健康被害をもたらす可能性もあります。定期的な清掃や点検を行い、虫の侵入を防ぐ対策を講じることが重要です。
業務用エアコンの入れ替え検討の場合は、ぜひお気軽にエアコンセンターACへお問合せください。
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