エアコンセンターACの業務用エアコンコラム
業務用エアコンの自動清掃機能って必要?ゴミはどこへいくの?
「室内機のお手入れが面倒」「フィルター掃除をしないと電気代が上がるって本当?」「自動清掃してくれるエアコンが欲しい!」、業務用エアコンのお手入れについて、このようなご質問を多くいただきます。暑いシーズンには毎日使用する業務用エアコン、なるべく電気代を抑えて清潔・快適に使いたいですよね。
今回は、そんなご要望をお持ちの皆様に「フィルター自動清掃ユニット」の利便性についてご紹介していきたいと思います。
1.自動清掃ユニットとは
室内機のフィルター掃除を自動で行う機器です。天井カセット形4方向の室内機にオプション部材として追加設置できます。定期的、または運転停止時にブラシがフィルターについたホコリを自動でふき取っていきます。
この機能を搭載したエアコンは各メーカーが取り扱っており、ブラシの形状や機能などが異なっています。おおよそ本体の価格に加えて十数万円程で設置することができます。写真はダイキンの天井カセット形4方向 おそうじZEASの様子です。

2.自動清掃ユニットのメリット・デメリット
メリット
最大のメリットは、自動で行われるフィルターの定期清掃です。ホコリの掻き出しからダストボックスへの回収までが一つの流れになっているため、掃除の手間がかかりません。エアコン内が常に清潔になり、お掃除の手間を気にせず、快適に過ごすことができます。
また、清掃によって節電効果も期待できます。室内機が汚れていると、エアコンを稼働するために余計な電力が必要になってしまいます。1年間まったく掃除しなかったエアコンは、掃除したエアコンと比較し10%以上も電気代が上がると言われています。定期的な清掃は電気代の節約にも繋がります。
デメリット
自動清掃機能付きエアコンのクリーニングをプロに依頼すると、一般的なエアコンよりも費用がかさむ可能性があります。自動清掃機能が付いている分、部品が多く、複雑な作りになっており、内部清掃の手間がかかるためです。
自動清掃ユニットでお掃除できるのはホコリのみなので、水分やカビなどで内部が汚れてしまった場合や匂いが気になる場合には専門知識を持った業者による内部クリーニングが必要になります。
3.自動清掃ユニットがご使用いただけない場所について
内部に入り込んだホコリを自動でかき集めるという機能の特性上、次の場所では使用することが出来ません。自動清掃をしてもホコリが取れず、故障する可能性があります。
▼ご使用いただけない場所
- 飲食店などの油煙の発生する場所
- 喫煙ルームなど喫煙の煙が多い場所
- 美容室や更衣室など特殊スプレーや蒸気が発生する場所
- 粉塵や細かなホコリが多量に発生する場所
- 塩害地域やホコリが粘質を持つ場所
また、自動清掃時は空調運転を停止する場合がございます。サーバールームなどの24時間空調が必要な場所ではご注意ください。
4.自動清掃ユニットが集めたゴミはどこに溜まるのか
ホコリは室内機内にあるダストボックスに溜まっていきます。ダストボックスの清掃は、一般的な事務所の場合1〜5年に1度で問題ありません。頻度や詳しい清掃方法はメーカーにより異なります。
ダイキン
年1回、清掃を行います。(一般的な事務所の場合)
ホコリ回収ボックスを外さず、本体の接続管に掃除機のパイプを付けて回収します。

日立
約2年に1回、清掃を行います。(一般的な事務所の場合)
半透明のダストボックスがついており、取り外しも容易で清掃が簡単です。

三菱電機
約5年に1回、清掃を行います。(一般的な事務所の場合)
大容量ダストボックスのため、掃除の頻度も少なくて済みます。

三菱重工
年1回、清掃を行います。(一般的な事務所の場合)
お掃除ラクリーナパネルはダストボックス昇降機能もついているので、清掃が簡単です。

5.スムーズにご購入頂くために
現在設置している機器を、自動清掃機能付きのエアコンに交換したい場合は、ぜひ、機器が正常に動作しているうちにお問い合わせください。自動清掃ユニットは別売のオプション品になるため、欠品による補充待ちになる場合もございます。導入予定日の2〜3カ月前にはご相談いただけるとスムーズです。
10年以上エアコンを使用している、夏の間に冷房の調子が悪かったという場合は、初秋からの時期がゆっくりご相談いただけるおすすめの時期です。
6.まとめ
今回は、自動清掃ユニットついてのコラムでした。初期費用は上乗せになりますが、節電効果、実際の使用時の利便性を考えるとぜひ導入したいオプション部材です。
業務用エアコンについてお悩みの方はお気軽にエアコンセンターACへ お問合せください。
カテゴリー:業務用エアコンについて