エアコンセンターACの業務用エアコンコラム
黄砂やPM2.5と業務用エアコンの関係とは?影響と対策を解説
春先になると話題になる「黄砂」や「PM2.5」。これらは空気中に含まれる微粒子で、人体への影響が懸念されるだけでなく、業務用エアコンにも少なからず影響を与えます。
本記事では、黄砂やPM2.5が業務用エアコンに与える影響や、効果的な対策についてわかりやすく解説します。
1.黄砂 / PM2.5とは?
黄砂は、中国大陸の砂漠地帯などから風によって運ばれてくる砂やちりのことを指し、春先に日本にも飛来します。粒子が比較的大きく、空がかすんで見えることもしばしばです。
また、PM2.5(微小粒子状物質)は、直径が2.5マイクロメートル以下という、とても小さな粒子です。主に工場の煙や車の排気ガスなどから生まれ、大気中に広がります。オフィスなどの室内にもホコリやPM2.5など呼吸器や循環器に悪影響を及ぼす微粒子が含まれている可能性があるため、注意が必要です。

2.業務用エアコンへの黄砂 / PM2.5 の影響
黄砂やPM2.5は屋外の問題と思われがちですが、実は業務用エアコンにも悪影響を及ぼす可能性があります。

2-1.フィルターの目詰まり
エアコンのフィルターに黄砂やPM2.5が付着すると、空気の流れが悪くなり冷暖房効率が低下します。これにより消費電力が増加し、電気代が高くなる原因にもなります。
2-2.空気の質の低下
十分にフィルターで除去できない場合、これらの微粒子が室内に流入し、従業員やお客様の健康を害するリスクがあります。特にPM2.5は目に見えないほど小さく、呼吸器系への影響が心配されます。
2-3.エアコン内部の汚れや劣化
長期間にわたってフィルターに汚れが蓄積されると、内部の熱交換器にも汚れが及び、故障の原因になることもあります。
3.業務用エアコンで出来る 黄砂 / PM2.5対策

3-1.定期的なフィルター清掃・交換
エアコンのフィルターは定期的に点検し、汚れている場合は清掃または交換を行いましょう。月に1〜2回のチェックがおすすめです。
3-2.高性能フィルターの導入
PM2.5などの微粒子をより効果的に除去できる「高性能フィルター(PM2.5対応)」の導入も有効です。フィルターを購入する前に既存のエアコンに対応しているかどうか、事前に確認するようにしましょう。
3-3.室内外の換気バランスを調整
業務用エアコンは空気の循環システムを持っているため、換気とのバランスを考慮することが重要です。外気を取り入れる際には、プレフィルターを取り付けるなどして、黄砂やM2.5といった微粒子が室内に入り込まないよう工夫しましょう。
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