エアコンセンターACの業務用エアコンコラム
業務用エアコン定期点検の義務化について
「フロン排出抑制法」施行に伴って
深刻化する地球環境問題の中で、最も注目されている地球温暖化。オゾン層の破壊につながるフロンの排出量を削減する目的で、フロン排出量の70%を占めている業務用機器に関して2015年4月に「フロン排出抑制法」が施行されました。
この法律により、私たちが日常使用している業務用エアコンに関して機器の点検が義務化されました。
点検の必要な機種
この法律では業務用冷凍冷蔵機器に関しての点検を義務付けています。この中でも業務用エアコンに関しての点検をご紹介します。
・第一種特定製品 とは
業務用エアコン及び冷凍冷蔵機器であって、冷媒としてフロン類が充填されているものです。
例:業務用・店舗用エアコン、ビル用マルチエアコン、設備・工場用エアコン、ターボ冷凍機、自動販売機、ショーケース、製氷機など
弊社で販売しているエアコンですと上記より冷凍機等を除いたもの全般になります。
定期点検と簡易点検
機器の持ち主がするべき点検は2種類ございます。
・定期点検 (業務用エアコンの場合)
50kW以上のエアコン | 1年に1回以上 |
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7.5kW以上50kW未満のエアコン | 3年に1回以上 |

▲機種銘板の位置 こちらの数字から能力が確認できます。
定期点検に関しましては
が行う事とされています。もしお客様のエアコンが7.5kW以上のエアコンでしたら、専門家にお問合せ下さい。・簡易点検
全ての業務用エアコンに関して、機器ユーザーが自ら四半期に1回以上行う事とされています。
機器ユーザーが簡易点検を実施するに当たっては、基本的に「目視による外観点検」を実施することになります。
安全や機器の維持が確保できない場合は、専門業者による点検を実施していただくことになります。
簡易点検の仕方
・業務用エアコン(汎用型)、ビル用マルチエアコン
点検項目
室外機 |
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室内機 |
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- 機器の異常振動・異常運転音
室外機の振動や運転音がいつもと違うかどうか確認してください。いつもと違う場合は専門業者に連絡して下さい。 - 室外機及び周辺の油のにじみ
室外機の外観や熱交換器の油のにじみが無いかどうか点検して下さい。また室外機の下など周辺にも油のにじみが無いかどうか確認してください。油のにじみを発見したときは、専門業者に連絡して下さい。 - 室外機の傷の有無、熱交換器の腐食、さびなど
室外機の外観や熱交換器にキズやさびが無いか確認してください。室外機の熱交換器に腐食やさびなどが無いか確認してください。キズや腐食などを発見したときは専門業者に連絡して下さい。注意:室外機のカバー(外板)のねじを外さないと、熱交換器が見られない場合は専門業者を依頼して下さい。 - 熱交換器の霜付きの有無
室内機の熱交換器は通常外からは見えないが、グリルを外すと見える場合があります。その場合は内部に白く霜付きや油のにじみなどがないか確認してください。
それらの異常を発見した場合は、専門業者に連絡して下さい。
また、高い脚立などを使わないとグリルが外せない場合は、危険ですので専門業者による点検を依頼して下さい。
・店舗用パッケージエアコン(一体型・内蔵型)
上記と同様です。
注意:各点検は安全で容易に目視ができる場合になります。機器に関して異常が見られましたら専門業者による点検を依頼して下さい。
日本冷凍空調設備工業連合会からの「簡易点検の手引き」をご覧ください。
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