結露問題と対策のご案内
結露とは何か?

「冬の朝、窓ガラスがびっしょり濡れている」「ペットボトルを冷蔵庫から出すと水滴がつく」
空気には、水蒸気が含まれており、この空気が冷たい面に触れると、冷やされて水に変わります。
――これが“結露現象”です。
エアコンと結露問題
エアコンを冷房運転させると、エアコン本体・冷媒配管・ドレン管の温度が下がり、結露現象の要因となる冷たい面となります。
そのため、結露対策としてエアコン本体・冷媒配管・ドレン管には周辺空気との接触面が冷たくならないように、断熱材が使用されています。
しかし近年、エアコン本体や配管の結露トラブルが増加しています。
その背景には、いくつかの環境的・構造的な変化があります。
①気候の変動 ~高温多湿化が進む日本の夏~
ここ数年、夏の平均気温は上昇傾向にあり、湿度の高い日が増加しています。
台風や豪雨などの極端な気象現象も多くなり、年間を通じて空気中の水蒸気量が増えているのが現状です。
② 高気密建築 ~湿気がこもりやすい現代の建物~
現代の建物は、省エネ性能を高めるために高気密構造が主流です。
外気の出入りが少なくなることで、冷暖房効率は格段に上がりますが、その分、室内の湿気がこもりやすくなるという問題が生じています。
③フロンガスの変化(R32冷媒)~高効率化が生む温度差~
近年、エアコンの冷媒であるフロンガスはR410AからR32へと移行しています。
R32は環境負荷が低く熱効率が高いという特性がありますが、この熱効率の高さがエアコン本体やフロンガスを運ぶ冷媒配管をより冷たくさせてしまいます。
更新前は結露しなかったが、更新後に急に結露が発生するようになったという事例は、フロンガスの変化と更新前のエアコンが経年劣化や汚れにより熱効率が低下していることが背景にあることが多いです。
これらの条件が重なり、結露が発生することが増えています。
また、設備の経年劣化や運転条件・使用環境の変化なども影響を与えます。
エアコンの結露は
気候 × 建物 × 冷媒 × 設計 × 施工 × 使用環境
結露有無を予測判定することは非常に難しく、すべての現場において結露リスクが存在します。
しかし、いくつかの方法で、そのリスクを下げることは可能です。
結露抑制対策のご紹介
①空調設備での対策
A.エアコン本体
天井カセット形等の室内機は、本体の大部分が鋼板製となっており、結露する可能性があります。
▼結露したエアコン本体側面
▼高湿度対応キット
室内機の天板や側面に専用の断熱材を貼り付けることで結露防止となります。
▼高湿度対応キット貼付前
▼高湿度対応キット貼付後
B.配管
フロンガスが流れる冷媒配管も結露する事例が増えております。
▼配管の結露
配管断熱材の厚みをグレードアップすることで、結露リスクを下げることが可能です。
▼高断熱配管の比較
②天井裏環境の改善
結露する一番の要因は「温度」と「湿度」です。
天井裏は空気の流れが悪く、高温多湿の環境となりやすいです。
つまり、天井裏の「温度」と「湿度」を改善してあげることが抜本的な対策となります。
▼天井裏用の換気扇導入イメージ
通常の天井に設置する換気扇とは室内の空気をダクトで外部に排気するものですが、
室内の空調された空気をダクトで排気せず、天井裏に送風することで
天井裏の「温度」と「湿度」を下げることができ、結露抑制対策として有効です。
エアコン工事に合わせてこれらの対策をご希望されるお客様は担当営業までお申し出ください。

















