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エアコンセンターACの業務用エアコンコラム

BEMSとは?業務用エアコンの制御で電気代を下げる方法をご紹介

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業務用エアコンについて

BEMSとは?業務用エアコンの制御で電気代を下げる方法をご紹介

省エネというと、機器を新しいものに入れ替える話になりがちです。しかし、同じ機器でも「いつ、どれくらい動かすか」を整えるだけで、電気代が変わることがあります。とはいえ、複数のフロアや店舗の空調を、担当者が毎日見て回るのは現実的ではありません。そこで有効なのが、機器の制御と使用状況の見える化です。

この記事では、BEMSという枠組みから、空調の自動制御・遠隔監視、そしてセンサーによる制御までを解説します。

1.BEMSとは

BEMS(Building Energy Management System)とは、建物のエネルギー使用状況を計測・記録し、設備の運転を制御して管理する仕組みのことです。

BEMSの構成イメージ(センサー・機器制御装置・中央監視制御装置の関係)
1-1.BEMSを構成する3つのサブシステム

環境省は、BEMSの機能を3つのサブシステムに整理しています。

サブシステム はたらき
エネルギー管理共通基盤 温湿度センサー、電力量計、人感知センサーなどから、温度・湿度・CO2濃度・機器の運転状況・エネルギー使用量・在室人数といったデータを集め、ネットワークを通じて蓄積する
エネルギー情報システム 集めたデータをグラフや数値に整理し、時期別・時間帯別の傾向を分析できるようにする
エネルギー制御システム 分析結果や設定した条件にもとづき、空調や照明などの運転を自動で調整する

参考:環境省 ZEB PORTAL「BEMS」

収集・分析・制御という3段階になっています。

1-2.BEMSの3つのタイプ

BEMSは、この3つをどこまで組み合わせるかによって、大きく3つに分けられます。

タイプ 組み合わせ 特徴
「見える化」型 共通基盤+情報システム 使用状況をリアルタイムで表示する基本的な構成。導入コストを抑えられ、分析と機器の制御は人が行う
分析・診断型 共通基盤+情報システム(分析機能つき) 傾向の分析まで自動で行える。機器の制御は人が行う
自動制御型 3つすべて エネルギー使用量の最適化を目的として設備を自動制御する。導入コストは高くなる傾向があるが、運用状況によっては大きな削減効果が期待できる

※実際の機能や特徴は製品によって異なります。

まず使用状況の把握から始めるなら「見える化」型、運用の手間を抑えたいなら自動制御型、という選び分けになります。

1-3.空調が制御の対象に選ばれやすい理由

空調には、短時間であれば出力を絞っても室温への影響が出にくいという性質があります。この「多少融通が利く」という点が、制御の対象として選ばれやすい理由です。照明や動力設備は、運転を止めると業務そのものに影響します。

また、曜日や時間帯によって必要な運転量が変わるため、スケジュールを組む余地も大きくなります。

2.業務用エアコンの制御でできること

制御と聞くと大がかりな設備を想像されるかもしれませんが、集中コントローラーの設定だけで実現できるものもあります。

2-1.スケジュール運転で切り忘れを防止

代表的なのが、スケジュール運転です。曜日や時間帯ごとに運転と停止をあらかじめ登録しておけば、開店前に自動で立ち上がり、閉店後には自動で止まります。一定時間が経つと自動停止させる、退館時に全系統をまとめて止めるといった設定を加えれば、切り忘れも防げます。毎日の操作を減らしながら、「気づいたら朝までついていた」という事態も避けられます。

このほか、設定温度を変えられる範囲に制限をかける「温度の上下限設定」、複数の系統を時間をずらして立ち上げる「時差起動」、現場で変更できる項目を絞る「系統ごとの権限設定」なども利用できます。

2-2.複数拠点を遠隔監視

遠隔監視とは、離れた場所から機器の運転状況を確認できる仕組みのことです。近年はメーカー各社がクラウド型のサービスを提供しています。

どの系統がどの設定で動いているかを画面上で確認でき、エラーが起きればメールなどで通知が届きます。消費電力量や稼働時間といった運転データも蓄積され、本部から設定変更や停止を行うこともできます。

多店舗を展開している事業者にとっては、拠点を回らずに状況を把握できることが最大の利点です。「閉店後もつけっぱなしになっていた」といった事象にも、翌日には気づけます。

主要メーカーからは、それぞれ次のようなサービスが提供されています。

メーカー サービス名 主な機能
ダイキン DK-CONNECT 業務用エアコンや換気装置などの設備をクラウド経由で一元管理。異常通知や省エネ制御のほか、見える化によって出てきた改善案をシミュレートして試算できる
パナソニック Panasonic HVAC CLOUD 業務用空調向けのIoTサービス。物件を一覧で分かりやすく表示し、運用の課題と省エネの効果を見える化する。遠隔でリモコンを操作することも可能
三菱重工サーマルシステムズ M-ACCESS(エムアクセス) 多拠点の空調機器を一元管理。年間の消費電力量と天気予報をもとに、消費電力を最適化する抑制機能を搭載。1時間ごとに使用量を見える化
三菱電機 MELく〜るLINK 空調冷熱機器を常時遠隔監視。異常通知、運転データの確認、冷媒漏えい診断に対応する

※対応する機種や利用できる機能は、サービスによって異なります。詳細は各社の最新情報をご確認ください。

2-3.蓄積データから不調を早期発見

運転データを継続して記録していると、消費電力や運転時間の推移から、設備の状態の変化に気づけることがあります。効率の低下や普段と違う運転パターンが、劣化や不具合の兆候として現れる場合があるためです。

空調が長期間完全に止まってしまうと、店舗や事務所ではその場の快適性に直結します。兆候の段階で手を打てれば、営業時間中の停止を避けられる可能性が高まります。

2-4.センサーによる自動調節

業務用エアコンに搭載される代表的なセンサーは、在室の有無を検知して不在時に出力を抑える人感センサーと、床や壁の温度を測って体感に近い制御を行う床温度センサーです。

人感センサーは、会議室やバックヤードなど、人の出入りが不規則な空間ほど効果が出やすい仕組みです。

実際に販売している商品には、次のような機能があります。

メーカー 機能名 はたらき
ダイキン おまかせエコ(Eco全自動) 人検知センサーと床温度センサーの情報をもとに、快適でエコな風量・風向をAIが選択する。「スカイエア」S-ラウンドフロー〈センシング〉タイプなどが対応
三菱電機 ムーブアイ 吸込温度センサーをはじめとした4つのセンサーで室環境を調査。在室人数や温度ムラを感知して、自動で快適な空調を制御する
パナソニック ECONAVI(エコナビ) 人感センサーで人の活動量を検知し、設定温度を自動で調整する。湿度センサーや床温センサーと組み合わせた機種もあり、必要時には空気をかき混ぜるサーキュレート運転に切り替わる

※搭載状況はシリーズ・機種によって異なります。更新のタイミングで仕様をご確認ください。

3.導入を検討するときの判断材料

制御の仕組みは、台数や拠点数に応じて選択肢が変わります。

エアコンが数台であれば、まずは付属のリモコンから確認してみてください。機種によっては、リモコン単体でスケジュール運転や温度の上下限設定が使えます。台数が増えて1台ずつの操作が手間になってきたら集中コントローラー、拠点が複数に分かれてきたら遠隔監視サービス、建物全体のエネルギーをまとめて管理する段階になればBEMS、という順に選択肢が広がります。

手元にある機能を活かすだけで、効果が出ることもあります。

判断にあたっては、次の点を押さえておくと検討しやすくなります。

・現在の電気代のうち、空調がどの程度を占めているか
・削減できそうな無駄(切り忘れ、過剰な設定温度)が実際にあるか
・導入・運用にかかる費用を、何年で回収できるか
・設定を運用し続けられる担当者がいるか

とくに最後の点は、導入後の効果を左右します。設定を定期的に見直せる体制があると、効果が長く続きます。

4.まとめ

今お使いの機器にも、スケジュール運転や温度の上下限設定といった機能が備わっているかもしれません。制御の見直しから機器の更新まで、お客様の状況に合わせてご提案いたします。業務用エアコンの電気代でお困りの際は、ぜひお気軽にエアコンセンターACへお問合せください。

お取り替えのご相談は、格安+大安心のエアコンセンターACへお見積をご用命下さい。

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